夜中に原因不明の異音が聞こえてきたら、とまどいますよね。
前触れもなくパキパキ音がしたらストレスだし、原因は何だろうと不安を感じるのは当然です。
夜だけ、部屋がパキパキ音がするのはなぜなのでしょうか?
この記事では、夜だけ部屋がパキパキ音がする原因や対処法について解説していきますよ。

部屋がパキパキ音がするので、心配という方はぜひ読んで参考にしてくださいね。
部屋がパキパキ音がするのはなぜ?夜だけ音が鳴る原因


夜だけパキパキ音が鳴る原因は主に5つありますよ。
夜だけ音が鳴る原因5つ
- パキパキ音の正体は「家鳴り」
- 温度・湿度の変化
- 建物自体の歪み
- 周囲が静かで音が際立つ
- 新築や築年数の浅い木造住宅
それぞれについて詳しく解説していきます。



原因が分かるとホッとしますよね。
パキパキ音の正体は「家鳴り」
一般的に部屋がパキパキ音がする事象を家鳴りといいます。
部屋がパキパキ音がすると、家の異常が心配になりますが特に問題がないことが大半ですよ。
詳しくは、これから解説していきますね。
温度・湿度の変化
温度・湿度の変化で、家の木材や金属が膨らんだり縮んだりする際に家鳴りすることがあります。
家には、木材や金属が使われていますが温度や湿度の変化と共に、日々、わずかに動いているのですね。
木材や金属は、具体的にはどんなときに膨らんだり縮んだりするのでしょう?
木材の場合
- 温度が高い・湿度が低い:縮む
- 温度が低い・湿度が高い:膨らむ
木材は、温度・湿度の影響を受けやすいですよ。
金属の場合
- 温度が高い:膨らむ
- 温度が低い:縮む
金属は、木材に比べて急激に収縮する特徴がありますよ。
音が鳴りやすい季節はあるのでしょうか?
音が鳴りやすい季節
- 湿気が多い梅雨など
- 木材が膨らみ、接合部分の隙間が少なくなり音が鳴る。
- 寒く乾燥する冬
- 木材が縮み、接合部分の隙間が開き音が鳴る。
- 金属が縮んで音が鳴る。
特に、冬の夜間は急に温度が下がるので、音が鳴りやすくなります。
エアコンや石油ストーブなどの冷暖房器具による湿度・温度の変化に影響で、音が発生することがありますよ。



季節によって、鳴る原因が違うかもしれないのですね。
建物自体の歪み
建物の重心が偏っていたり、接合部分に歪みがあるときに家鳴りすることがあります。
建物自体が歪む理由はいくつかありますよ。
- ピアノや本棚などの重い家具で家に負担がかかり、床がたわむ。
- 地震による地盤の変化に対応しようとして柱や接合部分などがずれる。
- 道路や踏切の近くだと、走行音の震えで柱や結合部分がずれる。
ピアノや本棚を置いている家も多いですが、家のバランスに影響を及ぼします。
大きな地震だけでなく、気付かないような小さな地震でも、家の構造への影響があるのですね。



家鳴りは、家の状態を示すサインの可能性もありますよ。
専門家に相談するタイミングについては、後で解説します!
周囲が静かで音が際立つ
夜は周囲が静かなので音が際立ちます。
夜は、日中に比べて静かなので、なおさら音が気になってしまうこともあるでしょう。
また、夜は、温度も下がり木材も金属も縮むことで、音がすることがあります。
床や壁の中で響いて大きく聞こえたり、どこで鳴っているのか分からなくなったりもします。



どこから鳴っているのか分からないと怖いですが、原因が分かれば安心できますね。
新築や築年数の浅い木造住宅で起こりやすい
新築や築年数の浅い木造住宅は、建物に使われている木材の中の水分が多いため、家鳴りは起こがちです。
木材の水分が多いことによる膨らみや縮みを考慮した上で建築しているので、そのまま放っておいても問題ないことが多いですよ。
一年位、様子を見ると木材も乾燥してくるので、落ち着いてくることが多いでしょう。
相談のタイミングは後程、詳しく解説しますね。



建てたばかりの家で家鳴りがしたら、びっくりしますが心配ないことが多いですよ。
部屋がパキパキする音の対処法


部屋がパキパキ音がするときの対処法は主に3つです。
主な対処法3つ
- 家具の配置を見直す
- 温度・湿度を一定に保つ
- 耳栓をする
対処法それぞれについて、詳しく解説していきますね。
家具の配置を見直す
家具の配置を工夫すると、家鳴りを防いだり、音が響くことを抑えたりできる可能性があります。
少しの工夫で、音が改善するかもしれませんよ。
家具の配置の工夫
- 重い家具が集中しないように配置する。
- 床のたわみを緩和して音が出るのを防ぐ。
- カーペットを敷く、厚手のカーテンを掛ける。
- 音が響くことを防ぐ。
- 大きな家具を音がしている箇所に置く。
- 音が広がるのを防ぐ。
家具の位置を動かすことで家鳴りを防いだり、音が響くことを緩和できるかもしれませんよ。
家具の配置だけでなく、冷暖房器具の配置も家鳴りの原因になる可能性があります。
直接、エアコンの冷風が木材にあたっていると木材内部の水分が少なくなって音がする可能性があります。



家具の配置の見直しなら、費用もかからず試せる方法ですね。
温度・湿度を一定に保つ
温度・湿度をなるべく一定に保つと、家鳴りを防げる可能性が高くなります。
- 湿度
- 加湿器などの利用で、湿度をなるべく一定に保つ。
- 温度
- 冷暖房器具を利用するときは、少しずつ温度を上げたり下げたりするようにする。
- 暖房器具を利用した後は、部屋の温度を下げないように配慮する。
湿度は60%くらいに保つとよいでしょう。



部屋の温度が急激に変化しないように気を配ると、身体への負担も減りますね。
耳栓をする
一時的な対策として、耳栓をすると音へのストレスが軽減します。
耳栓をすれば、家鳴りの音も小さく聞こえるので少しは気持ちが楽になるかもしれません。
でも、音を遮断してしまうことは危険や不便な面もありますね。
- 長時間、使用しないようにする。
- 耳に炎症が起きたり、聴力に問題を起こす恐れがある。
- 音の聞き逃しに気を付ける。
- 来客のチャイムや必要な情報を聞き逃す恐れがある。



安全のために、耳栓は夜どうしても音が気になるときだけにすると良いかもしれません。
部屋がパキパキする音を専門家や業者に相談するタイミングは?


相談するタイミングを判断するときのポイント2つ
- 部屋のパキパキ音の状態
- 家の建材の状態
夜に部屋がパキパキ音がするのがひどくなってきていても、どのくらいまで様子をみて良いのだろう?と悩みますよね。
建物の構造に異常の可能性があるので早めに専門家や業者に相談しましょう。
音の状態
- 音が年中いつでも鳴っている場合
- 建物の構造に問題がある可能性が高い。
- 音の大きさが以前と比べて大きくなっている場合
- 木材や金属の接合部分が劣化している可能性が高い。
- 接合部分が緩んでいる可能性が高い。
- 新築やリフォームしてすぐに音が鳴り始めた場合
- 工事に不備があった可能性がある。
家の状態
- 木材に亀裂や隙間がみえる。
- 金属部分が緩んでいる。
- 配線に異常がみられる。
- 水が漏れる箇所がある。
建物を建ててから10年以上であれば、2~3年ごとに点検することを推奨します。
また、地震の直後から家鳴りが気になりだした場合も、構造に異常をきたした可能性があるので要注意です。
特に古い家の場合は、安全を確保するためにも早めに相談しましょう。
点検費用がかかるので躊躇するかもしれませんが、耐震性や耐久性が落ちている恐れがあるので、ぜひ相談してくださいね。
早めに相談すれば早く異常に対処できるので、結果的に費用の節約につながることがありますよ。
家を建ててから年数が浅いときも早めに相談することを検討しましょう。
建ててから10年以内であれば、品確法に基づいた保証が受けられる場合があるので期間内に相談するのがおススメです。
品確法によると、引き渡して10年以内の基本構造部分の瑕疵(欠陥)に対して、売主は無償で修繕するなどしなくてはならないとされています。
参考:国土交通省|品確法
家鳴りの原因が構造の異常だったら、保証が受けられる可能性がありますね。



耐震診断する場合は、自治体の補助金があるか事前に確認しておくとgoodですよ。
相談する専門家や業者
- 工務店や建築士
- リフォーム会社
- 防音専門業者
地元で信頼の厚い工務店や家の構造や建材に詳しい国家資格のある建築士は相談する候補になりますよね。
また、配管や建材に問題がありそうな場合は、リフォーム会社が対策を提案してくれることが期待できそうです。
音を抑えることだけであれば、防音専門業社が良い方法を提案してくれる可能性が高くなりますよ。
では、専門家や業者にはどんな情報を伝えればよいのでしょう?
あらかじめ、伝える情報を整理しておくとスムーズに確認してもらえますね。
業者や専門家に伝える情報
- 音の状況
- いつ、どこで、どんな音がするのか。
- どのくらいの頻度でするのか。
- 建物の状態
- 建物は木造か、鉄骨なのか。
- 築何年か。
- リフォーム歴があれば時期はいつか。
- 試した対策
- 音を防ぐための対策や修理した箇所があるか。
情報を伝えることで、より正しい診断が期待できますね。



音の記録をとっておくとgoodです。
部屋がパキパキ音がするのはなぜ?夜だけ音が鳴る原因や対処法まとめ
この記事では、夜だけ部屋がパキパキ音がする原因や対処法について解説しました。
夜だけ音が鳴る原因5つ
- パキパキ音の正体は「家鳴り」
- 一般的に部屋がパキパキ音がする事象を家鳴りという。
- 温度・湿度の変化
- 家の木材や金属が膨らんだり縮んだりすると家鳴りする。
- 建物自体の歪み
- 建物の重心の方よりや接合部分の歪みで家鳴りする。
- 周囲が静かで音が際立つ
- 温度が下がる夜に家鳴りは多い。
- 新築や築年数の浅い木造住宅で起こりやすい
- 木材の中の水分が多いため、家鳴りする。
主な対処法3つ
- 家具の配置を見直す。
- 温度・湿度を一定に保つ。
- 耳栓をする。
それでも、部屋がパキパキ音がする場合は専門家や業者への相談を検討が必要です。
専門家や業者に相談するタイミングについても解説したので参考にしてくださいね。
夜だけ部屋がパキパキ音がする解決のお役に立てたらうれしいです♪