プラスチック容器は、食品の保存もでき、電子レンジ調理にも活躍して便利ですよね。
しかし…蓋があかない経験をして困り果てたことはないでしょうか?
この記事では、プラスチック容器の固い蓋の開け方について解説していますよ。

私も蓋があかなくなった経験があります。
輪ゴムやレンジを使ったプラスチック容器の蓋の開け方のアイデアも紹介しています。
プラスチック容器の蓋があかないときの参考にしてくださいね。
プラスチックの蓋があかない理由


プラスチックの蓋があかないのにはいくつかの理由があります。
蓋があかない理由主な3つ
- 容器の中の気圧が変わった
- 蓋に何か挟まっている
- 蓋が変形している
それぞれについて詳しく解説していきますね。
容器の中の気圧が変わった
容器を電子レンジで加熱したときに、気圧が変わって蓋の開けにくさを助長することがあります。
電子レンジで温めると…
- 加熱で食品から水蒸気が出る。
- 水蒸気は体積が大きいので、容器の気圧が上がる。
- 冷えてくると、水蒸気が水に戻る。
- 水になり体積が減るので、容器の気圧が下がる。
- 外側から蓋に圧がかかる。
- 蓋は開きにくい状態になる。
電子レンジでのプラスチック容器の加熱で、容器内で気圧の変化が生じて蓋が吸盤のように密着してしまい、開かなくなってしまうことがありますよ。
見た目は、加熱前と特に変わりないのに、開けようとしても全く動かないこともあります。
特に、シリコンパッキンやロックの付いているものは、蓋が開かなくなりがちです。
密閉度の高い容器は、食べ物を保存するときには安心して保存できますし、最近の容器は密閉度が高いものが多くなってきているようです。



バルブが蓋についていると、加熱しても蓋があかない心配が少なくおすすめです。


蓋に何か挟まっている
何か蓋に挟まってしまうと、蓋と容器がくっ付いてしまうことがあるでしょう。
スクリュー保存容器などの、プラスチック容器の蓋を閉めるときに、持ち上げて閉めようとする場合などは、容器が斜めになることもあるかと思います。
斜めにした際に、中身が蓋にくっついてしまい、時間経過とともに乾くと蓋が開きにくくなりがちです。
蓋を閉めるときには、中身が蓋の溝にくっ付かないように、気を付けましょう。
食べ物をプラスチック容器に入れるときにも、蓋や容器の上部の溝に食べ物がついていないかチェックするのもよいですね。



輪ゴムやレンジなどご家庭にある身近なものを使った固い蓋の開け方は、後で解説していきますね。
蓋が変形している
些細な蓋の変形でも、はまり込んで開きにくくなることがあるでしょう。
プラスチック容器は、どうしても熱い料理を入れたり、電子レンジで温めたり、調理のため加熱したりするので知らず知らずにうちに劣化が進んでしまいます。
特に、価格の安いプラスチックの容器だと、薄く柔らかいことも多く、変形しやすいです。
安い価格で買える100円均一などは便利ですが、冷たいものを入れる専用にするなど、用途によって使い分けると良いかもしれませんね。
目に見えないほどの変形でも、蓋の開けにくさを左右しますよ。
プラスチックの蓋があかないときの対処法


蓋があかないときの対処法7つ
- 電子レンジを使う
- 熱湯で蓋を温める
- 蓋と容器の間に隙間をあける
- 蓋をお湯にひたす
- ドライヤーで蓋を温める
- 蓋にガムテープや輪ゴムをつける
- ゴム手袋を手にはめて蓋をまわす
固い蓋の開け方について、詳しく解説していきますね。
電子レンジを使う
電子レンジで加熱すると蓋が少し柔らかくなり、蓋を開けることを助けるでしょう。
また、電子レンジで加熱すると容器の中の気圧が整って、蓋があかないことの解決法になる場合があります。
電子レンジ加熱するときの注意
- 加熱時間は短くから始める。
- 500wで10~20秒くらい加熱する。
- 蓋が温まるまで10秒ずつ追加する。
- 金属の蓋は危険なので加熱しない。
- 加熱後は、やけどに注意する。
- ミトンなどを使用し、直接容器に触れないようにする。
- 蒸気に触れないようにする。
加熱し過ぎると、プラスチック容器が壊れてしまう可能性があるので、必ず少しずつ加熱するようにしましょう。
また、加熱後は蓋も容器も熱く、蒸気は少し離れていてもすぐにやけどしてしまいます。



ミトンも滑り止めの付いているものを使えば、熱くないし滑りにくいし一石二鳥ですね。
熱湯で蓋を温める
熱湯で蓋を温めることで、蓋を開けるよう試みる方法です。
特別な道具を用意することなく、キッチンにあるもので対応できるシンプルな方法ですよ。
しかし、シンクは多くの熱湯を流してよい作りではないので、あまり多くの熱湯をシンクに流すのはやめた方がよいでしょう。
また、熱湯をかけた直後の蓋はやけどするほど、熱い可能性があるので、鍋つかみやタオルなどで開けるとよいですね。
開けたときに、容器の中のものが飛び出ないように注意が必要です。



熱湯をかけるときには、跳ね返ったお湯に注意してくださいね。
蓋と容器の間に隙間をあける
蓋を開けやすくするために、蓋と容器の間に隙間をあけるとよいでしょう。
原因が、気圧の変化でも物が挟まっている為であっても、どちらの場合にも有効な方法ですよ。
開きやすくなる理由
- 隙間から外の空気が入り、外と中の気圧の違いが少なくなり、蓋が押さえる力が弱くなる。
- 挟まっているものが、隙間から少しずつ取れていく。
隙間の作り方
- 容器を両手でつぶすようにする。
- 強すぎると壊れる危険あり
- スプーンやドライバーを差し込む。
- 手を傷つけないようにゴム手袋などで保護
- 蓋の横や底面をトントンと弱めに叩く。
- 叩き方が強すぎると壊れたり、中身が飛び出るので注意
容器をつぶす方法は、薄いプラスチック容器向きで固めの容器の場合はむずかしいかもしれません。
ドライバーを使う場合には、指を傷つける危険が高いので特に注意が必要です。
なるべく厚い手袋をつけたり、防刃手袋があれば使用すると安心かもしれません。
少しだけ隙間があけば良いので、けが予防や容器の破損を防ぐためにも、力加減に注意しながら決して無理しないようにしましょう。





蓋とプラスチック容器の間に隙間が空いたら、シュッと空気が漏れるような音がしますよ。
ドライヤーで蓋を温める
蓋に柔軟性をもたせるためにドライヤーで蓋を温めるのも一つの手です。
30秒くらい蓋を温めて、少し蓋の柔軟性が出てきたときに、蓋を回すと開く場合がありますよ。
さほど蓋が熱くならなくても開けられた経験があるので、長時間ドライヤーを使用しないことをおすすめします。


蓋にガムテープや輪ゴムをつける
蓋にガムテープや輪ゴムをつけると、滑り止めの効果を果たし、しっかり蓋を持てるので開けやすくなります。
ガムテープや輪ゴムをつけることで、蓋をしっかり握りこめ、力が入りやすくなるでしょう。
ガムテープを付ける方法
- 蓋の外周より少し長くガムテープを切る。
- ガムテープを中表に折り、粘着する側が外になるようにする。
- 蓋の外周にガムテープを巻き付けるようにつける。
輪ゴムを付ける方法
- 輪ゴムを何本かまとめて持つ。
- 片手で、少し輪ゴムを引っ張って広げる。
- もう片方の手で、輪ゴムを蓋の外側に固定する。
- 輪ゴムを蓋の外周に合わせて引っ張りながら、蓋に巻き付ける。
滑りにくいアイテムを使っても、手に水や油がついていると、うまく蓋に力が伝わらなくなるので、手をきれいにしてからトライしてくださいね。



滑りにくいシリコン素材の鍋敷きを、活用するのも良いかもしれないですね。
ゴム手袋を手にはめて蓋をまわす
ゴム手袋を手にはめて蓋をまわすと、ゴム手袋が滑り止めの効果を果たして蓋を回しやすくなります。
手が滑らないと蓋をしっかりつかめるので、力が込めやすく蓋が開く可能性が高くなりますよ。
ゴム手袋をしていても、蓋に水や油がついていると効果は半減してしまうので、きれいにしてから回してくださいね。







ゴム手袋がなかったら、滑り止めマットなども便利ですよ。
プラスチックの蓋があかないトラブル防止策


蓋があかないトラブル防止策
- プラスチック容器の正しい使い方
- 電子レンジで使える容器を選ぶ
- 適切な加熱時間を守る
- 容器を定期的にチェックする
蓋があかないトラブルにならないための防止策を解説していきますね
プラスチック容器の正しい使い方
プラスチック容器の底に書いてある、取り扱い上の注意に従うのがポイントです。
食品の保管に使うプラスチック容器には取り扱い上の注意が記されています。
透明なプラスチック容器に凸凹をつけるようにして透明な文字が入っているため、見落としてしまいがちなので注意です。
蓋が、柔らかい素材の場合は電子レンジ加熱できないかもしれないので、表示を再度確認してくださいね。



プラスチック容器が歪んでしまったり、壊れてしまうと残念なので、表示をよく見ましょう。
電子レンジ⁈紙皿を加熱すると、焦げたり発煙したり発火したり、耐熱性のないガラス容器を加熱すると破損する、耐熱性のないプラスチック容器を加熱すると変形するおそれが。ラップも耐熱温度や温める食材によっては使用できない場合も⚠️ 砂糖・油分の多い料理は耐熱温度が140℃以上のラップだよ😅 pic.twitter.com/AGMVV8XHie
— ミンミン|オーガニックの必要性 (@minmin_organic) May 11, 2025
電子レンジで使える容器を選ぶ
必ず、電子レンジで使えるプラスチック容器を選んで使うようにしましょう。
耐熱温度は、プラスチック容器の底に書いてあるので、よく確認してくださいね。
電子レンジで使えない容器をレンジ加熱してしまうと、変形したり、溶けてしまうかもしれません。
プラスチック容器が壊れる危険を減らすためにも、電子レンジ用の容器を使いましょう。



蓋があかないトラブルを防ぎ、また安全のためにもプラスチック容器の表示はよく見たほうがよいですね。
適切な加熱時間を守る
電子レンジで適切な加熱時間を守ることで、蓋が開かなくなるリスクを減らせるでしょう。
適切な加熱時間を超えて長く加熱し過ぎると、蒸気が多くでるので容器中の気圧の変化も大きくなってしまいがちです。
また、食品の水分が蒸発してしまうので、食品がパサパサになっておいしさも落ちてしまいがちです。
加熱後に容器を冷蔵庫で保存するときのアイデア
- 蓋は強く締め過ぎないようにする。
- ゴム手袋をしている際など、思いのほか強く締めてしまうことがある
- 容器を横向きにして、冷蔵庫に入れる。
- 蓋に圧力が集中し過ぎるのを防ぐ
- 冷蔵庫内の温度にも配慮して、しまう位置を決める。
- 冷蔵庫の奥は、冷えやすく、容器内の圧力の変化が大きくなる
加熱後に容器を冷蔵庫に入れるときの注意点
- 容器を横向きに置く際は、中身がこぼれてしまう恐れがある。
- 密閉力があることや、蓋が閉まりきっていることを確認すること
- 冷蔵庫内の手前に置くと保存期間が短くなる。
- 温度が奥に比べて高くなるので、早めに食べること
電子レンジで加熱し過ぎず、冷蔵庫を過信せずに早めに食べれば、安心・安全にプラスチック容器を使えますね。



加熱し過ぎてしまったときの固い蓋の開け方は、前述したように輪ゴムなど身近な道具を使うとよいですよ。
容器を定期的にチェックする
知らないうちに劣化していることがあるので、プラスチック容器は、定期的なチェックが必要です。
劣化していることに気付かずに使っていると、蓋が開かなくなるなどの困った事態になるかもしれません。
プラスチック容器を取り替える目安
- 変色している
- 匂いがついている
- 欠けているところがある
- ヒビが入っている
- 蓋に歪みや変形がある
一つでもあてはまる場合は、新しいものに取り換えることも検討した方がよいでしょう。
プラスチック容器は、陶器やガラスと違って落としても割れることは少なく、長期間使えると思ってしまいがちです。
食べ物を入れるプラスチック容器であればなおのこと、しっかりチェックしていきたいですね。



プラスチックは細かい傷がつきやすいので、衛生面を考えても定期的にチェックしたいですね。


蓋があかないプラスチック容器の開け方まとめ
この記事では、プラスチック容器の固い蓋の開け方について解説しました。
プラスチック容器の蓋があかない理由はいくつかあります。
蓋があかない理由主な3つ
- 容器の中の気圧が変わった
- 蓋に何か挟まっている
- 蓋が変形している
この理由を考慮した固い蓋の開け方を7つ紹介しました。
プラスチックの蓋があかないときの対処法7つ
- 電子レンジを使う
- 熱湯で蓋を温める
- 蓋と容器の間に隙間をあける
- 蓋をお湯にひたす
- ドライヤーで蓋を温める
- 蓋にガムテープや輪ゴムをつける
- ゴム手袋を手にはめて蓋をまわす
身近な道具を使った蓋の開け方なので、蓋があかない理由も考慮しつつ試してみてくださいね。
プラスチックの蓋があかないトラブル防止策についても触れているので、快適にプラスチック容器を使う参考にしてもらえたらうれしいです!